
こんにちは、大阪心斎橋のストレスフリー整体Keepfitの石川です。
17年も前から首こりと肩こりに悩まされていた30代のSさんのお話です。
小学生の頃、ランドセルが自力で背負えないくらい肩甲骨が固くて毎回お母さんに背負わせてもらっていたそうです。
現在のSさんの仕事は製造業で長時間立ちっぱなし。
そして下向きの作業が多く、毎日朝早くから重労働をされています。
仕事中はもちろん首や肩がすごく辛くなっていたそうですが、朝起きてもその辛さが取れず残ったまま。
辛いコリを持ち越した状態で毎日仕事をされていました。
最近になって更に肩こりと首こりがひどくなってきたようで、吐き気までするようになってきたとの事でした。
今までは、マッサージに通ったりストレッチ専門店へ通ったりしていましたが一向に改善する気配はなかったようです。
そんな時にご縁があって当院に来られました。
最初の検査で、壁に背中をつけて両腕を挙げる検査をするのですが、痛くてほとんど挙げられない状態でした。
BEFORE
これはかなり重症です・・・
正常な人であれば肘を真っすぐにした状態で体の幅のまま挙げていっても両手が壁につきます。
AFTER
1回の施術で、壁まではつきませんが痛みなく耳の横まで挙げれるようになりSさんも驚かれていました。
マッサージやストレッチをしたわけではありません。
並べると一目瞭然です。
1回目でここまで改善しましたが、治ったわけではありません。
しかし、続けていけば確実に良くなるという確信は持てました。
2回目の来院は1週間後。
この1週間どうだったかお聞きすると
『いつもの半分くらいのしんどさでした』
『首や肩を押したくなる感じはなかったです』
と笑顔でお答えになりました。
しかし、また腕挙げの検査をすると初回ほどではないですがまた挙げづらくなっていました。
BEFORE
Sさんのように長年の不調だと1週間たつとある程度は戻ってしまいます。
完全に戻ってしまう方もおられます。
ただし、検査では戻っていたとしても元の状態に戻ったわけではありません。
現にSさんは日常生活で楽になっているという体感がありました。
しかし、あまり日常生活で変化を感じられない方もおられます。
そこで諦めて来なくなる人がいるのはとても残念です。
初回で少しでも変化が出た方は続けていけば皆さん改善されているからです。
AFTER
2回目の施術後も痛みなく腕を真っすぐ挙げられるようになって帰られました。
治療開始の時期は脳が抵抗して戻りが早いので間隔をあまり空けずに施術をすると安定しやすく改善も早くなります。
慢性痛は脳が関係していた
私の施術は脳へアプローチする整体です。
毎回ビフォーアフターをしっかりとって脳に正しい情報を入れていくことで、うまくいけば施術の度にどんどん良くなっていきます。
そして、日常生活において良くなっている部分に意識を向けることも大切です。
『まだ痛い』と痛い所に意識を向けるのではなく『以前よりこの動作は楽』という意識に変えていくと改善は加速します。
なぜなら痛みやコリなどの感覚は脳で感じているからです。
特に慢性痛や慢性的なコリは脳が過剰に反応して痛みを増幅させています。
具体的に言うと脳の前頭前野(ぜんとうぜんや)という感情を司る部分が伝わってきた刺激を『どのくらい不快か』を判断しています。
その前頭前野の不快を感じる大きさが痛みの強さに比例します。
慢性痛を抱えている人は脳内に痛みの刺激がずっと残っているので前頭前野の不快は治まることなく痛みもどんどん強くなっていまうのです。
痛みとは『感覚的な刺激』と不快感のような『嫌な感情』が合わさったものなので、感情を司る前頭前野へのアプローチがとても重要になります。
慢性痛や慢性的なコリに関しては脳へのアプローチが必ず必要なのです。
脳からの命令で筋肉は緊張しているので、脳を安心させてあげることが改善への近道になります。
これもセロトニン活性療法の得意とするところです。
Sさんの話に戻ります。
3回目も1週後に来ていただきました。
その時にはコリはかなりマシになっていたようで『この1週間は体全体が楽でした』との事でした。
4回目は10日後で、来られた時に『朝起きてもしんどくなくなりました!』と喜んでおられました。
仕事で疲れた体を睡眠で疲れをとっているはずなのにしっかり寝てもずっとしんどかったそうで、朝からしんどくない身体を久しぶりに感じることができたようです。
5回目も10日後でしたが、少し寒くなってきたせいかちょっと仕事中痛みがあったそうです。
しかし、先日7回目、施術前に前回以降の調子をお伺いすると『仕事中も朝起きた時も全く痛みもコリもなく絶好調です^^』とのことでした。
ついでに浮腫みや眼精疲労もかなり軽減したと喜んでおられました。
浮腫みは静脈の流れが悪くなることが原因ですが、Sさんの場合、呼吸筋と言われる肺の周りの筋肉が緩むことで横隔膜が動きやすくなり静脈の流れが改善されたためだと思います。
眼精疲労に関しても全身の緊張が取れたため目の周りの血流も良くなったからでしょう。
17年間も辛かった慢性痛が仕事を休むことなく6回で完治(約1か月半)
長い間の身体的ストレスから解放されました。
しかし、この改善までの回数や期間は個人差があります。
当たり前ですが患ってきた期間や痛みの強度、生活習慣やストレス度合いは人それぞれです。
しかし、Sさんのように真剣に治したいという前向きな思いで治療を優先して頂ければ必ず改善します。
Sさんは私のアドバイス通りのペースで通ってくれましたし、セルフケアもしっかりやってくれていました。
プライベート優先ではなく治療優先。
今後は更に間隔を空けていきもう二度と毎日辛かった体にに戻らないようにメンテナンスに来ていただく予定です。
今回もお役に立てて良かったです。
ストレスフリー整体Keefpit 石川