石川 倫成(いしかわ みちなり)
生まれ | 1976年12月15日生まれ |
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出身 | 大阪府池田市出身 |
異色の経歴 | 高校卒業後、大阪の某ホテルに就職 ベルボーイ、ドアマン、レストランのウェイターとして約7年間勤務 25歳、インテリア関係の仕事に憧れを抱き、ホテルを退職 インテリアの専門学校へ通いながら1年間カフェでアルバイト 専門学校卒業後、某インテリアショップに就職するが1年足らずで退職 28歳、再びカフェに戻り店長に就任 売上管理、スタッフの教育、メニュー開発、3店舗の飲食店の立ち上げに関わる カフェがビルの都合で立退きになり、再び転職 33歳でリラクゼーションマッサージ業界に入る 34歳でパーソナルトレーナー兼整体師の会社に入る 36歳、2013年11月大阪心斎橋で夢の独立開業(当時はパーソナルトレーニングメイン) 整体が必要なお客さんが多くなり今では整体メインに。 痛み改善から自律神経の症状にも対応できるようになる。 41歳、2018年セロトニン活性療法に出会い技術を習得 セロトニン活性療法協会認定調律師として活動開始、現在に至る |

私が整体師になった理由
33歳、飲食業からの転職
カフェの店長を辞め、次の仕事を模索していた頃にさかのぼります。
当時、私の叔母がうつ病を患っていました。
小さいころから可愛がってくれていた叔母だったのでとてもショックでした。
カフェ店長時代から健康に興味を持ち始め、健康本を読み漁っていた私は一冊の本の中に『精神薬』が一番危険!と書いてあったのをみて、叔母のことがすごく心配になっていました。
その時、うつ病について少し勉強しましたが、当時の知識では『うつは心の問題』ということだけでした。
そうであれば、心理学を学べばよいのではないかと単純に思い、当時流行っていたNLPを受講することにしました。
NLPはただ受講するだけで特に試験もなく資格を取得できました。
ということはお金を払えば誰でも手に入る資格です。
NLPを取得したところで就職先なんてありませんでした。
まして叔母の役には立つわけもなく…
私はまた答えを見つけるため本を読み漁りました。
そんな時、ある言葉に目が留まりました。
『心と体は繋がっている』
これをホリスティック理論と呼びます。
この言葉が胸に突き刺さり『体から癒せば心も癒せるのでは!』と安易な発想で動き出しました。
ある日、求人雑誌を読んでいたらリラクゼーションマッサージ屋さんの求人募集を見つけました。
そこは業界大手で研修もしっかりしていて、しかも未経験でも採用してくれる会社でした。
私はそこの面接に受かり、2カ月ほど会社の研修施設で足つぼや全身のマッサージを学び、現場デビューをしたのです。
リラクゼーションマッサージ店での挫折
働きだして驚いたのは、こんなにたくさんコリで悩んでいる人がいるんだということ。
来る日も来る日もガッチガチの肩こりの人や腰痛の人を相手に力任せに揉んだり押したりしていました。
しかし、その時は「気持ちよかった~」と喜んで帰ってくれるのですが、また辛くなってリピートしてくれる。
私はその時素人だったのでコリはほぐせば治ると信じていました。
その会社の雇用体系は業務委託という契約で、働いた分だけお金がもらえるというシステム。
その店では私は33歳でありながら新人。
年下の先輩たちの方が指名をもらっていたので稼いでいました。
やはり圧倒的経験不足と知識不足は埋められずに、毎月の給料を見るのが怖くなるくらいの生活になっていました。
私は指名を取るために独学で勉強を始めます。
そこで私は衝撃を受けたのです。
マッサージについて調べれば調べるほど『対処療法』と出てくるではないですか。
すなわち『その場しのぎ』ということです。
私が毎日必死でやっていることが『その場しのぎ』だと…。
私は治すことがお客さんの役に立つことだと思って働いていました。
そんなもやもやしている時に、タイミングよくその店も閉店となったのです。
その会社には他にも店舗はたくさんあったので、他のスタッフは異動していきましたが、私は退職を選びました。
当時34歳『大丈夫か、俺…』
34歳で整体師になる
マッサージがダメなら、どうしたら治るのか?を調べていくと、そこに「整体」という文字が出てきました。
私は学びながら働かせてくれるところを探し始めました。
すると、整体&パーソナルトレーナーをやっている会社を見つけました。
私は迷わずその会社の面接へ行きました。
その会社も未経験OKで年齢不問という会社だったので合格し、そこでの研修が始まりました。
ここで初めて解剖学などを学び体のことがわかってきました。
しかし、そこの整体は主にストレッチの整体。
硬いところを伸ばす。単純な理論です。
もちろん伸ばした後は体がその場では柔らかくなりますが、すぐに戻ってしまいます。
今では当たり前だとわかることですが、当時の私にはわかりませんでした。
そこでもやはり治せないという壁にぶつかります。
マッサージの時と同様、ストレッチでも強い力を使っていたので、緩むどころか余計に硬くしていたのです。
だとしたら治るわけはありません。
そのころはスポーツジムに来るお客さんに整体をしたりトレーニングを教えたりしていました。
意外と関節に痛みを抱えている人が多く、筋トレをすれば良くなると思っている人がほとんどでした。
お医者さんに勧められたのでしょう。
ストレッチの整体をしても良くならず、トレーニングをして更に悪化している人が多かったのが現状でした。
誰もそれが間違っていることを知らない。
プロのトレーナーですら知らなかったのです。
また私は独学で勉強を始めました。
すると、整体には様々な流派や手法があることを知りました。
そして、私は『操体法』という整体に出会います。
それが私の転機となりました。
当時は勤めていたので直接学びには行けなかったのですが、書籍やDVDを観て勉強しました。
そして、その技術を現場で試してみたら、なんと簡単に骨盤の歪みがとれたり、その場で肩や膝の痛みが軽減できることが頻繁に起こったのです。
「なんじゃこりゃ~」ですよ。
今まで習った通りに硬い所を伸ばしたり揉んだりしても全然変わらなかったのに、肩や腰を触らなくても改善してしまったのです。
その結果、数十人所属していたパーソナルトレーナーの中でもトップの売上を達成してしまったのです。
なぜ私がトップになったのか周りは不思議がっていましたが、ただ単に施術効果が高かっただけだと思います。
夢の独立開業、しかし世の中の厳しさを知る
私は、この技術とトレーニング指導をすれば体の体質改善ができ健康をサポートができるのではないかと思い、2013年11月に夢だった独立開業に至りました。
開業当初はパーソナルトレーニングという肩書きでお店をオープンさせました。
店名は考えに考え、「Keepfit」にしました。「健康維持」という意味です。
健康を取り戻すことも大事だけれど、維持することがもっと大事、だと心の底から思っています。
整体で体を整えた後にマンツーマンで健康のためのトレーニングを教えるというスタイルでした。
ダイエットの方もターゲットにしていました。
経営の勉強を一切せずに勢いで開業したので、最初は集客が全くできず、知り合いの紹介からの細々としたスタートでした。
紹介だったので、ターゲットだったダイエットよりも膝が痛いとか腰が痛いとかなどの痛みを抱えた人が来ることが多くなりました。
数少ないお客さんが私を頼ってきてくれていたので、役に立ちたいと必死で施術をしていました。
しかし、そんなに甘くはありませんでした。
簡単な痛みなら改善できていましたが、重症な方が来ると全く効果が出せずにいました。
するとお客さんも来なくなるので更に経営を圧迫していきました。
腕が良ければお客さんは来る、と思っていたけど、その腕もなかったのです。
焦りました。
やっと手に入れた自分の城をそんなにあっさり諦める訳にはいかない。
というよりプライドが許さなかったのかもしれません。
本当に売り上げが低かったので、当時辞めてしまっていてもおかしくない状態でしたが、「開業してすぐ閉店はかっこ悪い」というプライドだけでやってきたように思います。
暇な時間が多かったので、勉強するしかありませんでした。
アルバイトをして生活費を稼ぐ方法もあったと思いますが、それは逃げ道を作ることだと思い、ひたすら整体に向き合いました。
稼いだお金はすべて技術セミナーにつぎ込み、ギリギリの生活をしながら、いろんな先生に整体を教えて頂きました。
その結果、重症な方でも改善することができるようになっていったのです。
やっと理想の自分の形に
病院では手術しかないと言われた変形性膝関節症の方が手術をせずに痛みがなくなったり、20年30年の肩こりが治ったり、脳外科で検査しても原因不明で薬が手放せなかった頭痛が改善したり、そんなことが日常茶飯事に起こるようになったのです。
やっと自分にも自信が出てきて、私を頼って来てくれたお客さんに喜ばれ、感謝されるようになり、本当に独立して良かったと思えるようになりました。
私が独立していなければ、出会わなかった人たち。
こんな形で人の人生に関われるのがうれしくて仕方ありませんでした。
腕もなくお客さんもいなかった苦しい時に店を閉めなくて本当に良かったと思いました。
それから私は自律神経の整体を勉強していくことになります。
整体院をやっていると色んな悩みを抱えた人たちが来られます。
コリや痛みだけでなく、内臓の問題や不眠、原因不明の不調など様々です。
病院では相手にされずどこに行けばいいかわからない、ちょっとでも楽になる方法はないかという想いで整体に来られます。
そんな方たちの期待に応えたい、頼ってもらいたいという気持ちが高くなり自律神経の症状に対応する整体を本格的に学び始めたのです。
本当に整体は奥が深く、学べば学ぶほど楽しい。
しかし、自律神経の問題はそんな簡単に改善できる問題ではありません。
改善する人もいれば改善しない人もいて、また大きな壁にぶつかってしまうのでした。
セロトニンとの出会い
そんな壁にぶつかっている時に『セロトニン活性療法』に出会いました。
「科学的にエビデンスのある整体?」「整体で脳波をコントロール?」「ソフトな手技でセロトニンを増やす?」などどれも聞いたことがない、そしてワクワクする内容でした。
私は迷わずセロトニン活性療法の開発者である滝本裕之先生に師事しセロトニン活性協会認定調律師となりました。
そして、今までの経験に加え、整体でセロトニンを増やし自律神経を整える施術で毎日楽しく仕事をしています。
滝本先生は茨木県で自律神経・うつ病専門で整体院をされています。
ですから、セロトニン活性療法はうつ病の方にも非常に効果的なのです。
やっと、この業界に入るきっかけとなった叔母のうつ病を改善できる位置までたどり着きました。
しかし、残念ながら叔母はあの頃からずっと大量の薬漬けでどんどん症状はひどくなり、私に会うことすらできない状態になっていました。
叔母の役には立てませんでしたが、私は叔母のように苦しんでいる人を一人でも多く救い、人生を取り戻してもらいたいという想いで生きています。
かかりつけの整体師を目指します
お金も大事ですが、やっぱり健康あっての人生じゃないでしょうか?
私はこの仕事にやりがいと誇りを持っています。
そして整体ってすごいんだということを多くの人に知ってもらいたいとも思っています。
日本の整体はすごくレベルが高いそうです。
私もたくさんのすごい先生を知っています。
病院ではお手上げだった人をみなさん救っています。
整体を怪しむ人もまだまだ多いですが、本当に勉強されている先生は本当にあなたの悩みを解決してくれます。
だから一生任せられるかかりつけの整体院をぜひ見つけて頂きたいです。
私も今の技術に奢ることなく、これからもずっと学び続けもっと頼られる存在になりたい。
かかりつけのお医者さんならぬ、かかりつけの整体師を目指します。